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共有不動産の売却を希望していますが他の共有者が同意しない場合にはどうすればよいですか

Q. 共有不動産の売却を希望していますが他の共有者が同意しない場合にはどうすればよいですか?

A. 不動産の売却を希望しても、他の共有者の反対により売却がスムーズにいかないという問題は共有不動産によくある話です。
このようなことにならないように、遺産分割の際は、不動産の共有はなるべく避けるべきです。
そうは言っても、既に共有になってしまい、しかも他の共有者が売却に反対している場合はどうすれば良いかですが、方法はいくつかあります。

①売却に反対している共有者に買ってもらう

    ②売却に反対している共有者の持分をあなたが買う

      ③ご自身の共有持分だけを売る

      ④共有物分割の裁判をする 

       

      ①反対している共有者がその不動産で商売をしている、あるいは住んでいる場合には現実的な方法と言えます。

      反対している方の持分をかった後に売却することになります。第三者への売却額が低すぎるなどという理由で反対しているような場合、あなたがそれより高い金額で買取ることができるならば、選択肢になり得ます。

      「▲分の〇」などという共有持分のみを売ることも理屈の上では可能です。他の共有者の同意は必要ありません。その場合、買った方が以後あなたに代わって共有者の一人となります。この方法の問題点は、買ってくれる方を探すのがとても大変ですし、売買価格も低くなります。

      1. つまり、1000万円の不動産の1/4の持ち分を持っていたとしても、250万円では売れないということです。共有の不動産はとても制約が多く、なかなか自由にできません。そのようなものですから、買ってくれる方がほとんどいないのです。

      反対している共有者と話し合いをしたけれども同意してもらえない、あるいは話し合いの余地もない場合は、共有物分割の裁判を行う必要があります。この裁判では、お金を払って売却に反対している共有者から持分を取得する、第三者に売る、裁判所の競売手続きで売るという何らかの解決がなされ、(あなた)にはお金が入ってくることになります。

       

      先ほど、共有持分のみを売ることはとても困難と書きましたが、当事務所では多くの不動産業者の方との実績がありますので、必ずご希望に添えるわけではありませんが、あきらめずにご相談ください。

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